おくのほそ道の風景地
「氣比神宮のすべて」より。
「氣比神宮のすべて」より。
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越前國敦賀郡気比宮之地指圖
森幸安の序文の日付は、寶暦6(1756)年10月25日となっている。
この地圖の由来は以下の通りである。
紀州高野山北の院から、江州の山田浦木に贈られた地圖を、渡邊吉賢が、写している。
さらに森幸安(森謹齋)が、その写圖を渡邊吉賢から借り出して、再度、模写した資料である。畫を敦賀津の住人備前屋吉兵衛が描き、同所の住人吉田■右衞門が、解説を記述している。気比宮神宮は南北97間、東西120間で、文武天皇治政下の大寶2(702)年に造営された佛刹である。
けいの明神に夜参す。仲哀天皇の御廟なり。