豆乳デザートみなかえ

公益財団法人ふくい産業支援センターデザイン振興部

< 豆乳デザートのパッケージを作りたい! >

2016年3月15日(火)デザインセンターにお電話いたしました。

3月15日(火) 直接、デザイン振興部(センター)にお電話いたしました。
幸運なことに、昨年敦賀に公益財団法人ふくい産業支援センターのサテライトオフィスができたので担当の職員さんが来てくれることになりました。

3月28日(月) 一番ヶ瀬洋明様が来社。専門家派遣事業についてご説明をして頂きました。
「新商品を開発したが、売れるにはどんなデザインがいいのだろうか?」

4月13日(水) 一番ヶ瀬洋明様とグラフィックデザイナー亀田幸恵(ゆきえ)先生来社。

5月23日(月) 専門家派遣審査会で派遣決定。

Leicame亀田幸恵先生来社

派遣のテーマ:豆乳デザートのブランディング・デザイン

5月25日(水) 第1回派遣 商品に関するヒヤリング&分析

6月 8日(水) 第2回派遣 流通(販路)助言〜商品の方向性を提案   

6月22日(水) 第3回派遣 商品に関わる情報の整頓、販促物の検討

7月 6日(水) 第4回派遣 パッケージ(形状/素材/予算等)の提案

7月20日(水) 第5回派遣 豆乳デザート パッケージデザイン提案?

7月27日(水) 第6回派遣 豆乳デザート パッケージデザイン提案?

8月 3日(水) 第7回派遣 豆乳デザート パッケージデザイン提案?&販促物(パンフ/POP)?提案

8月10日(水) 第8回派遣 ギフト対応の検討、姉妹品(豆乳)検証

8月24日(水) 第9回派遣 ギフト対応パッケージの提案?&姉妹品(豆乳)?デザイン提案

8月31日(水) 第10回派遣 ギフト対応パッケージの提案?&姉妹品(豆乳)?デザイン提案&販促物(パンフ/POP)?提案

1.ヒヤリング&分析


明治から続く豆腐屋「吉田由兵衛商店(三代目吉田進一氏)」が『豆腐の素晴らしさをより多くの人に』という想いから、地元店とネット通販を中心に販売している「おいしい豆乳」。


『より多くの人に!』という想いのステップアップとして今回、新しく「豆乳デザート」を商品化。

そのパッケージを作成するにあたり、


・飲料の「豆乳」


・デザートの「豆乳デザート」


では購買者の購買目的、理由が違う事を分析。


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・飲料の「豆乳」を買う人(理由)は…

 
豆乳の味が好き/豆腐屋さんが作った豆乳ならおいしいはず/
健康のため


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・デザートの「豆乳デザート」を買う人(理由)は…

 
豆乳は飲みにくいけど、デザートの豆乳なら食べられる?

 
プリンを食べる替わりに豆乳のデザートを(ダイエット/ヘルシー)

 
デザートも食べたいけど、健康や美容も気になる


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など、「豆乳」と「豆乳デザート」ではそれぞれ購買する人(理由)がまったく違う。

それらをふまえて「豆乳デザート」のターゲットとデザインの方向性を決めていく。

2.ターゲット?と?

デザートの豆乳を買う人(理由)?

 
体にいいとわかっているけど豆乳の味がどうしても苦手。

 
だけどデザートの豆乳なら?試してみたい。

     ↓

 
どのような人たちがそう感じるか = ターゲット?

     ↓

 
小さい子供に体にいいものを食べさせたいママ世代(30代)

 
小さい子供がいて毎日忙しいママ本人(30代)

 


デザートの豆乳を買う人(理由)?

 
プリンを食べるよりも体によさそう(大豆 = 栄養満点)

 
ヘルシー(食後のデザートへの罪悪感の軽減)

 
ダイエット&美容(腸内環境改善への期待)

     ↓

 
どのような人たちがそう感じるか = ターゲット?

     ↓

 
女性全般(特に、体のホルモンバランスが崩れる4050代)

 


上記から、


「ママ世代(+子供)」


4050代(健康志向・美容改善を気にする人)」をターゲットに決定。

試作品 : デザインは、・・短期集中とお聞きしました!

< 豆乳デザートみなかえ >
サンプルを取り寄せる
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パッケージサンプル
< 豆乳デザートみなかえ >
プレーン・抹茶

3・豆乳デザートの試作


今までの豆乳デザート

 
●容量…120g/1個 150

 
●種類…プレーン+ 黒みつ付き

 
●味&食感…豆乳の味がしっかり出ている。
プリンよりも固めで、しっかりした食感。デザートとしては少し甘味が足りない。(黒みつが必要?)

 


吉田由兵衛商店さまに、何度も試作を作っていただき(計810回)、ターゲット世代の方々に試食をしてもらいながら意見を集め、改善。


[改善点]

 
●容量…120g → 100g/1

  
※デザートだか、満足するたっぷりの量よりも少し物足りないくらいが、子供にも健康にも美容にも好ましい。

 

 
●種類…プレーンと新たに「抹茶味」の2種類(黒みつ無し)

  
※黒みつはコスト面でも大きな負担になり、せっかくの豆乳そのものの味が感じられなく事から無しに。またプレーンよりも少しオトナの味を表現できる「抹茶味」を新たにラインナップする。

 

 
●味&食感…豆乳の風味を類似商品よりもしっかり感じつつも適度な甘味をつける(デザートと表記する為、ある程度の甘味は必要)。
抹茶味はプレーンよりも少し甘味を抑えることで、4050代の健康志向・美容改善のターゲット向きに。さらに食感をよりなめらかにし、しっかりした食感から口当たりのいいやわらかな食感に改善。

吉田由兵衛さまには何度も試作を作っていただき、100g→85kcalの低カロリーデザートでも十分満足できる「味」「口当たり」「見た目」等バランスのいい「豆乳デザート」が出来ました。

4.販売価格(適正価格)の設定


ターゲット??ともに共通し重要となるのが、「毎日のように続けて食べてもらう商品」である事。


本来は「老舗の豆腐屋」や「手作り」、「原材料へのこだわり」等など商品の価値を高めアピールし、高級志向やギフト商品、手土産への展開も考慮

されますが、「毎日のように続けて食べてもらう豆乳デザート」である為に、 

 
・低価格(ターゲットが毎日のように購入できる適正価格)

 
・日常性(特別ではなく、プリンを買う感覚で)


をポイントに、価格を2個セット/240円(1個/@120に設定。

 

 
・従来の単品売りの場合「上代120円/原価60円」となるところ、

 
2個セットの場合「上代240円(@120×2個)/原価75円」となる。

  
※約-15円がパッケージの差額


原材料/容器等の必須コストはそのままで、パッケージにかかる費用を2個セットにする事で出来る限りおさえ、上代に対して約3割の原価で商品化を可能にする。それにより販路開拓にあたり、「おろし値」の高いハードルがクリアできる。

氣比神宮を日本一有名なお社にする活動から、子供たちに伝えたいお話・・

< 氣比神宮を日本一有名なお社に >
氣比宮社記の寄贈
< 伝えたいこと >
福井新聞記事
< 子供たちに伝えたいお話 >
みなかえ(御名易)

5.パッケージデザイン提案


4.
で述べた「毎日のように続けて食べてもらう商品 豆乳デザート」のイメージをターゲット??にアピールするにあたり、

 
・高級感より、手頃感。(設定価格よりは高く見せる)

 
・シズル感より、自然・天然素材感

 
・デザイン性より、素朴感。


をパッケージで表現する。

 


[ポイント]

 
使用する用紙をあえて「クラフト紙」にし、単色刷りで展開。類似商品(デザート)のシズル感を出した鮮やかなフルカラーパッケージとは対局の雰囲気を出すことで、陳列時に逆に目を引く効果もあり、また同時に手頃感や素朴感を十分にアピールできる。(ローコスト)

 

単品売りから、2個セット×2種類の味にした事で、陳列時のフェイス(面積)が倍以上取れる。また、2個セットにした事で、より多くの情報をパッケージに表記できる。

 

一般的な形状では、表面(オモテ面)のみがパッケージのデザイン有効面ですが、商品に「あけぐち」を特別につくり、ナカ面も見せる誘導形状を提案。それにより、吉田氏が伝えたい商品づくりに至る想いまで表記できる。

 

依頼時よりリクエストであった「敦賀・気比神宮」を全国に広める活動をされている吉田さんの商品づくりである為に…

 
商品名は「けいさんゆかりの豆乳デザートみなかえ」で決定。

 
※けいさん…気比神宮の愛称

 

 
●表面の内容(一般的に必要とされる商品の最低限の内容)

  
商品名/吉田由兵衛ロゴマーク

  
敦賀のお豆腐やさん

  
1個(100g)あたりの総カロリー(大きく表記)

  
★豆乳デザートみなかえの商品特徴説明

  
★吉田由兵衛商店の説明(HPQRコード付)

  
原材料表示/エネルギー・アレルギー表示等

 

 
●ナカ面の内容(商品づくりに至る想いの内容)

  
★豆乳デザートと気比神宮との関係説明文

  
★商品名「みなかえ」のキャッチコピーと由来

  
★吉田氏個人の顔写真とポリシー

 

今回、吉田氏が商品づくりにあたりポリシーとして持っていた「気比神宮を日本一有名なお社にするための活動」と「敦賀の子どもたちに食育を通して、郷土を愛する心を育てたい」という想い、それらをパッケージのナカ面を使用して素直な形であらわしました。そのことにより、ただの商品づくりだけとは違う「作り手」との距離感、オリジナリティがあらわせたと思います。

支援の成果(今後見込まれる成果)


1.当初の成果目標

  
・商品の分析、ターゲットの決め方

  
・パッケージに対する切り口、予算の付け方・考え方

  
・商品化までの一連のデザイン工程の経験

  
・商品化に必要なその他の販促物、姉妹品等の統一の必要性

 


2. 数値化できる成果

  
パッケージ(2種類/プレーン&抹茶)

  
ネット販売向けの8個セット用パッケージ

  
小パンフレット

  
展示用POP

  
豆乳(姉妹品)の統一ラベル

 


3.数値化が出来ない成果

  
ネット販売に特化したWEB「オンラインショップ」作成

   
※スマートフォン対応必須

  
小学校での給食/病院での食事等の新規販路開拓

  
・豆乳(姉妹品)とのセットでの展開 など

 


4.全般的な成果の達成度(下記の(1)〜(4)○印をつけてください)

 
(1)●100%以上 (2)70%以上100%未満 (3)50%以上70%未満 (4)50%未満

 


(コメント)


今まで、吉田由兵衛商店さんでは卸業をメイン業務としていた為、パッケージデザインはメーカーや印刷業者さんからの提案となっていました。今回の派遣では、自社のオリジナル商品が「どのような人が買う為のものなのか」「伝えたい事を伝えるにはどうしたらいいか」など、商品に対してのみのパッケージではなく、分析〜ターゲット、味、コスト、限られた表現できる面積での情報整理&表し方などを一緒に考えられ、経験したいい機会になったかと思います。
今後、一般向けで商品化された「豆乳デザート みなかえ」をベースに、「豆乳」をネット購買されている全国の「本当に豆乳が好き」な方のための「豆乳デザート」や「けいさんゆかり」の新商品など、第2、第3段と進めていけたらと思います。

 

ありがとうございました。

1つ1つに心を込めて・・でも、手際よく。。  「豆乳デザートみなかえ」の由兵衛